謎解きは世界大戦のあとで

キコニアのなく頃に考察

【Phase1-16】神の代理人は誰か

考察の前提

本記事は、特に以下の記事の結論を前提としている。未読の方は、先に一読をお勧めする。

【Phase1-11】神のシナリオとは何か - 謎解きは世界大戦のあとで
【Phase1-13】環境破壊8MSの首謀者は誰か - 謎解きは世界大戦のあとで
【Phase1-14】ブラジリアテロの実行犯は誰か - 謎解きは世界大戦のあとで
【Phase1-15】ジェストレスは何者か - 謎解きは世界大戦のあとで

神の代理人を名乗るバケモノ

f:id:NeutralDigamma:20200201154651j:plain f:id:NeutralDigamma:20200201154350j:plain フラグメント16において、藤治郎とセシャトは、共に神のシナリオを阻止したい側であるかのように描写されている。しかし、それでは両者とも三人の王たちと同じ立場ということになってしまい、対立点が不明である。

当ブログでは、これまでの記事で次のように推理してきた。

  1. 環境破壊8MSの首謀者は、藤治郎である。
  2. ブラジリアテロの実行犯は、藤治郎である。
  3. ジェストレスは、藤治郎の別人格である。

特に1番目は、藤治郎が黙示録の内容を実現させようとしていることの証拠とも考えられる。これだけの材料が揃っている以上、彼自身が「神の代理人」すなわち真の黒幕ではないかと疑うのが自然であろう。

挑発に乗ろうではないか

f:id:NeutralDigamma:20200202120511j:plain ジェストレス(≒藤治郎)は道化を装っているが、黒幕と考えると、言っていることは本気のようである。今や初見の印象とは逆転して、彼女の方が三人の王たちをいいように利用している構図が見えてくる。

f:id:NeutralDigamma:20200202120939j:plain 三人の王たちが文明を破壊するつもりでやっていることは、全て「神」のお手伝いにしかなっていない。藤治郎の手のひらの上である。

その日が来たならね

f:id:NeutralDigamma:20200202191547j:plain しかし、三人の王たちはともかく、セシャトは非常に深いところまで事情を把握しており(地下研究所や叡智の存在等)、原理不明のチートスキルまで持っている人物である。いかに演技派の藤治郎とはいえ、彼女までをも出し抜いて神のシナリオを実行することは困難を極めるであろう。

f:id:NeutralDigamma:20200202192455j:plain プロメテウス騎士団の目的は、来る日に叡智を使って人類を救うこと。

f:id:NeutralDigamma:20200202192505j:plain 第四次世界大戦を止めることが「その日」ではないと言うならば、人類を救うというのはつまり、仮想空間に移住させるという意味ではないのであろうか。それをグレイのような末端には教えていなかっただけで、セシャトも藤治郎側と考えるのが自然であろう。

裏切りませんとも

f:id:NeutralDigamma:20200202193354j:plain ところが、そのように仮定した場合、今度はフラグメント16の解釈が難しくなる。一方がもう一方を騙しているのならまだしも、両者ともその「ふざけた計画」に賛同する側ということになると会話の辻褄が合わないからである。そうなると、これはお互いがお互いに嘘をついていると考えるしかない。つまり、藤治郎とセシャトの両者が内心では神のシナリオを支持しているが、互いに信用しておらず牽制しあっている状況ということである。

f:id:NeutralDigamma:20200204110531j:plain セシャトは、自分の真の目的を藤治郎に知られても、彼がついてきてくれるかどうか不安だったのかもしれない。一方の藤治郎はそれを察知し、正しい意味で裏切らないと返答した。そのように考えれば全ての筋が通る。

結論

藤治郎とセシャトは、両者とも神の代理人またはその賛同者であり、互いにそれを隠している。