謎解きは世界大戦のあとで

キコニアのなく頃に考察

【ひぐらし令-1】黒幕は誰か

令和の惨劇

キコニア考察用に開設したブログであるが、Phase2のリリースが遅れていることもあるので、関連作品「ひぐらしのなく頃に令」の考察もこちらでやっていきたい。

ひぐらしのなく頃に令」は先日、「鬼熾し編」および「星渡し編」それぞれコミックス2巻目が発売された。合計4巻にて出題編終了、解答編は来年春から連載開始の予定であるらしい。間が空いているのは、その間に考察を楽しんでほしいという意図であろう。

祭りの日の動画

推理のとっかかりとして、星渡し編のラストから見ていこう。星渡し編は、何者かによってネットにアップロードされた動画にて幕を閉じる。ここで引っかかるのは、ポラリスの祭りの動画が含まれていることである。

これは誰が撮影したものかと考えると、それが可能だった人物は丸竹しかいないことがわかる。

丸竹が撮っているのは写真であって動画ではないではないかと思うかもしれないが、その点はあまり問題にならない。時は令和であり、丸竹が持っているのも当然デジタルカメラであろう。今時のデジカメには、一眼タイプであっても当然のように動画撮影機能がついているし、この場面に限れば、静止画をスライドショーのようにして動画を作ったと考えてもよろしい。

となると、動画を提供したのは丸竹でほぼ確定であるし、それどころか語り手も丸竹本人である可能性が高い。ところが丸竹は、圭太郎と話した際に「ポラリスが世間で言われているような、怪しいカルトなんかじゃないって事を知ってもらいたくてきたんだ」と語っている。ラストの動画は趣旨が真逆であるため、これに丸竹が関与しているとなると怪しくなってくるわけである。

嫌がらせの犯人

もう一つの重要な手掛かりは、落書き等による嫌がらせである。

丸竹はこの写真を何気なく見せているが、ポラリスのメンバーはこれを発見した際「カノープスさんに報告して、家族に見られる前に処理しましょう」と語っており、この状態になっていた時間は相当短かったはずである。もちろん、丸竹がたまたまタイミングよく通りかかったのかもしれないが、もしも丸竹自身が犯人であったならば、撮影するのは簡単だっただろう。

また、鬼熾し編の方では、これと同じような落書きが雛見沢側でも頻発しているという描写がある。手口がそっくりであるため同一犯の可能性が高いことを考慮すると、雛見沢側でもポラリス側でもない人間が怪しい。すなわち、その時々でスタンスを変えているように見える丸竹が最有力容疑者である。

動機は?

では、丸竹が黒幕であると仮定してみて、その動機は何だろうか。

これはおそらく、鬼熾し編の圭太郎の推理が正しい。雛見沢とポラリスの対立を煽り、大きな事件が発生することを期待する。それでなぜ丸竹が嬉しいのかといえば、最も単純な回答はカネである。フリーライターとして、日本中が注目するような惨劇を題材として本でも書けば、ベストセラーを狙えるだろう。

実際には違う動機が隠されている可能性もあるが、丸竹黒幕説の説明としては以上で十分と考える。消去法的ではあるが、今回説明した内容を踏まえると、丸竹以上に疑わしい登場人物はいないのである。当ブログでは、丸竹が黒幕であるという前提のもと、数回に渡って他の謎の考察を進めていく。

結論

黒幕は丸竹である。