【Phase1-12】三人の王たちは真の黒幕なのか
収穫祭の始まりだ
あからさまに、黒幕でございという描写をされる三人の王たち。
収穫祭という単語はセシャトの発言を思い出させるものであり、三人の王たちは「人道的」ではない方の勢力であるという印象が強くなる。だが、この一致はミスリードである可能性が高い。
三人の王たちの目的もやはり「文明を巻き戻す」ことであり、これはセシャトが言っていた内容と同じである。具体的には、文明の終端すなわち神のシナリオを阻止したいが故に、仮想空間に移住することが可能になるような技術を地上から消し去ろうという意図を持っているものと思われる。
神のシナリオの目的については、前回記事を参照されたい。
【Phase1-11】神のシナリオとは何か - 謎解きは世界大戦のあとで
天が力を貸して下さるとは
この場面が問題である。天が力を貸したとはどういうことか。
地震に関しては三人の王たちの計画ではなかったことが、ここで明確に示される。対地震8MSだけでなく、大気浄化や紫外線調整など多数の環境8MSが同時に故障しているが、これらも三人の王たちは関与していない可能性が高い。
嗤いの王は「文明が滅ぶ」と喜んでいるが、このままだと実際には地球が滅ぶのであり、それは神のシナリオ通りである。
オールイン
唐突なオールインは、天災お子様ランチのどの料理を誰が作ったかわかりにくくするための、作者の目眩しであると思われる。
彼らの望み通りに文明を巻き戻すとしても、それは地球が生きていることが前提であろう。8MSが復旧できなければ数十年で地球が死んでしまい、全球凍結まであるというのに、事の重大性を彼らは理解していないようである。
結論
三人の王たちは、真の黒幕ではない。