【Phase1-13】環境破壊8MSの首謀者は誰か
楽譜は演奏できたんだろうな
この人たちは脳内で会話しているらしいのだが、そのくせボカした言い方をするので、初見では音楽の話かと思ってしまう。注意して読んでいないと、うまく意味を取れずに流してしまいがちな場面である。
会話が進み、楽譜の正体は「重圧縮ファイル」と明らかになる。つまり「楽譜は演奏できたんだろうな」とは「ファイルは解凍できたんだろうな」という意味であろう。陽気な男は、世界屈指のハッカーだったのである。
そうみたいだねぇ
当然、解凍された8MSの設計図は藤治郎も初見である。
謎のテロリスト
藤治郎は他人事のような言い方をしているが、盗んだ人間はまずファイルを解凍しなければならないはずであるし、そもそもお前は誰から手に入れたんだという話である。つまりこれは「僕が何を考えてこれを盗み出したと思う?」と遠回しに訊いているわけである。
相手の男もわかっていて調子を合わせる。「まさかアンタはテロリストじゃないだろうね」と言っているのであり、なかなか渋い会話である。この後ヴァレンティナが藤治郎を捕まえにくるが、それはもちろん、陽気な男があらかじめ当局に通報していたからであろう。
地下の研究所なら開発できる
環境破壊8MSを開発できる研究所なんてないという藤治郎に、陽気な男は「地下の研究所」という言葉を浴びせる。
藤治郎はフィーアたちの地下研究所と繋がっており、そこの研究者に設計図を渡して環境破壊8MSの開発をさせるつもりなのである。陽気な男がそんなことまで勘付いていたはずはなかろうが、藤治郎は偶然にも図星を突かれる格好となってしまい、わずかに狼狽を見せている。
結論
環境破壊8MSの首謀者は、藤治郎である。