【Phase1-4】コーシュカは裏切り者なのか
オラが滅ぼしてやるっぺよ
本編「第3の適性」にて、コーシュカは自ら「世界を滅ぼしてやる」と発言してしまっている。辛い思いをしたクロエを慰める文脈ではあるが、これが本心だとすれば、第九最上騎士団の思想に近いようにも思える。
さらには、「都雄たちには同調圧力で従っただけ」と、堂々と地の文で語られる。実際、コーシュカが人間を殺さないように気にかけるような描写は物語を通して皆無に近く、ますますに不穏である。
肉で出来た身体なんか捨ててやる
ところが最終章で、コーシュカの真意が明らかになる。これは、どうやら「自殺」をしたかったが叶わなかったというように解釈できる。
コーシュカの最期
身体を捨てられることが、喜びに打ち震えるほど嬉しいらしい。理由は不明であるが、彼女が「パンドラ」と呼ばれる特別な存在であることに関連している可能性が高い。
しかし、身体を捨てることがコーシュカの最終目的だったと考えると、スパイ疑惑は弱くなってくる。第九最上騎士団の目的は、戦争を起こして文明を壊すこととされているが、コーシュカは人類がどうなろうと関係ないというような態度なので、そんなものに協力する動機がしっくりこないのである。
メタ的に考えると、ストーリー上重要な秘密を「パンドラ」として抱えていそうであるため、それによって疑惑が薄れる側面もある。
結論
コーシュカは怪しいといえば怪しい人物であるが、裏切り者と断定するには根拠が乏しい。